sophia-mariaのブログ

ママはつらいよ!〜不登校〜

4 不登校 お母さんの混乱期

  お子さんは学校に行けなくなる前段階で

「不安  混乱」を経験していますが、

お母さんはお子さんが学校に行けなくなってから

一気に「不安  混乱」を経験します。

この時のお子さんは「エネルギー枯渇期」です。


お母さんは怒ったりなだめたりしながら

なんとか登校を促しますが、

2日行っては休む、1日行っては休む、というふうに欠席ばかりとなり、いよいよ朝起こしても

反応しなくなる…。


混乱しますよね。

意味が分からないし、悲しいし、不安だし、

焦るし、怒りも止まらない。


この時期は多くのお母さんが、不登校についてネットで調べたり、本を買って読んだり、

なんとかしようと手を尽くすのですが、

どうしても目がいってしまうのは

「不登校はこう治す」とか

「不登校が治った」とか

「短期間で不登校治します!」

という記事ではないでしょうか。


確かに学校に行ってもらいたいわけですから、そういう情報が欲しい。

私個人的には不登校を「治す」「直す」という

表現は適切なのかな?とは思っていますが。


次に目に入ってくるのは

「生き方は多様化している」

「学校が全ててはない」

「不登校でもいいじゃないか」  的な記事。


母       どっちなのよ(泣)

これでまた混乱に追い打ちをかけられるわけですが、おそらくどんな不登校支援についての記事でも共通するのは「子どもの気持ちを受容する」

ということ。


しかし、この受容というのがかなり難しいし、

時間がかかると思います。

では、お子さんの気持ちを受容する準備として必要なことはなにか?


まずはお母さんがお母さん自分自身の気持ちの混乱を受容することかな、と。


そりゃ、学校は大事ですよね。

読み書き  言語  計算 自然  社会の成り立ち  を、

国数英理社で学び、

集団生活を通して、人間関係  ルール  自己発揮    

自己制御なども知っていく場所ですから。


お母さん(私)はなんでこんなに不安なのか、

焦るのか、を一回自己内観してみる。


当然、お母さんも学校の大事さを分かっているからこそ、

「学校も行けない(行かない)で、この子の将来どうなるの」

「学校も行けないなんて、このまま社会不適応になってしまうのでは…」

「小中学校くらいは行かせなければ!」

「小中どころじゃない、今どき高校も行かない中卒になったらどうやってこの子は生きていくの」

と、不安で焦るのは当然のことなんだな、と。


そして、

「我が子だからこそ、こんなに悩んでしまうんだ」と。


ぶっちゃけ、よその家の子の話しだったら、お母さん自身が自分を見失うほど悩まないです。

それが母親という存在だと思います。


何をやっていても子どものことばかり考えてしまう、何も手につかない、不登校のこと以外考えられない時期です。

この時期に、

「子どものことばかりにとらわれないで、お母さんも楽しみを見つけて外に出かけてみましょう」

とか、

「お母さんが暗い顔をしていると子どもはもっと辛くなりますよ」

とか言われても、それができれば苦労しないよ!

です。


また、周りからのアドバイスにもちょっと注意です。

特に「うちも不登校だったけど、◯◯したらよくなったわよ」という情報だけならいいのですが、その方の不登校観を押し付けられないように。

ヘタすりゃ

「母親が仕事なんかしてて、子どもといる時間が少なかったからよ!あなたは子どもに寂しい想いをさせてきたのよ?私はすぐにパート辞めたわ。

そしたら学校行くようになったわよ!」

的な。


ココロが弱って折れてるときは冷静な判断ができなくなっているので、

「やっぱり私が母親としてダメだったんだ」

と、奈落の底に突き落とされるだけです。


大事な我が子のことだからこそ、今 私は苦しい。どうしていいかわからないくらい悲しい。

ぶつけようのない怒りが湧いてくる。

お母さんがそんな気持ちになるのは当たり前のことで異常ではないです。

母親としての正常な反応です。

まずは、


自分を責めず、お母さん自身の立場と気持ちを

受容してみるという一歩。


だから、お子さんの不登校回復までの道のりは、

お母さん自身の回復過程でもあると思います。

母は強し、ですが

そりゃ、死ぬほど悩みますよ。

母親だもの。

3 うちの子の不登校の理由はなに?

  お子さんが学校に行きしぶるようになったとき、まず確認したいのはいじめがあるのかです。

実はいじめが不登校の理由の1位ではないのですが、これは本当にココロの発達に影響が大きいので。


これは教育審議会の資料です。


小さすぎました…。


理由として多いのは、

学校生活に対する不安。

人間関係に対する不安。


「不安」


子どもは不安な感情を「不安」という言葉で表現することはほとんどありません。

「ドキドキする」「疲れる」

「なんとなくイヤ」

とかです。


なので、不安タイプの子は

「どうして学校に行きたくないのかな?」

と聞いても、

「わからない…」と答えることが多いです。

また、意外かもしれませんが体力も影響はあります。

中1ギャップで不安が募り自信が低下し、体力的に体も疲れる。

このタイプは小学生の時は目立って欠席日数が多いわけではないし、友達関係も悪くないのに、

中1の1学期の終わり(夏休み直前頃)に登校できなくなるケースが多く、夏休みはわりと元気なんですが、2学期が始まるとまた不調で登校できなくなるるケースが多いです。


小学生の頃から欠席日数が多いお子さんは、

中1のゴールデンウィーク頃には欠席が目立ち始めることが多いです。


あくまでも「多い」というだけで、

全例ではありません。


いじめの場合は、それまで普通に通っていたのに、中2、中3で不登校が始まり、携帯をいじらなくなるとか、友達の話をしなくなるとか、急に表情が硬くなるとか、親に攻撃的になる(急に)があれば分かりやすいです。

攻撃的になるというアクションを出してくれたらむしろラッキーです。

SOS発信してくれているので。


不登校の理由は、お子さんの気質、家庭や学校環境、友達関係、適応力などが複合的に絡み合っているので、

「あなたのここがいけないのよ!」という

単純なものではないようです。


すみません、

タイトルの答えになっていませんね💦


プチ家出を繰り返し、学校にも行かないというタイプもありますが、

その辺りはまた別の記事にします。

2 子どもの不登校、どうしてこんなに苦しいの

お母さんは子どもを愛しているからこそ。


お母さんは子どもに不登校の兆しが見えたときに衝撃をうけ混乱します。

何が起きてしまったの⁉︎

わけがわからない‼︎

まさかうちの子が⁉︎ ウソでしょ⁉︎


ところが、お子さんはそれよりも3ヶ月ほど前に、学校生活に衝撃をうけ混乱しはじまっています。


学校に行こうとするとドキドキする。

気持ち悪くなる。下痢がとまらない。

頭が痛くなる。

学校の場面展開についていけない…みんなはできてるのに。

なんで自分はできない?

どうしてこんなに緊張するの?

あぁ、具合が悪くなる、学校から逃げ出したい。でも行かないわけにはいかない、がんばらなくちゃ。しかし…無理して登校するだけで、冷や汗が出てきて動悸が止まらなくなって、息苦しくもなる。

→この時期は本人は休まず登校していれば家族も気づきにくいですが、


とうとう登校できなくなると、親の焦りが急に発動。(焦る時期にタイムラグがある)


これはマズイ‼︎ 登校させなきゃ!と、あわてますが、子どもは無理して登校を続け、もう

どうしていいかわからない、答えも出ない、エネルギーも枯渇、家で静かにしたい、人に会いたくない のステージにいます。




ここでお母さんはかなり激しい登校刺激をしてしまうことが多いです。

「今までの普通に行ってたじゃない‼︎」

衿ぐりつかんで「がっこういきなさい‼︎」

首根っこおさえて「学校まで行くからね!」

カバンを窓からぶん投げて「行きたくないなら行くな‼︎」

「そんな怠けが通用すると思ってんのか‼︎」

「学校の何がいやなのよ⁉︎」

とか。


子どもは無表情でうつむいたまま無言。

この時点では、

子どもも理由がわからないから。

答えようがないから。


激しく叱ってしまった後、お母さんは後悔の嵐。あの子はつらい思いをしているのに、

母親くらいあの子の想いを理解してあげなければならないのに。


母親として最悪。

子どもをひどく傷つけてしまった。

母親失格。 許せない罪悪感。

涙が止まらなくなります。

どうすればよいのかもわからないのに、母親としての自分を否定、否定、否定。

ただひたすら否定。


どうして、そんなに本気で子どもの学校問題に動転してしまうのか。

答えは簡単ですよね。


お母さんにとって自分の命より大事な我が子のことだから。

愛しているからこそ、気がおかしくなるくらい悩み、怒り、泣き、打開策を命がけで探るんですよね。


子どもに必死なんです。

自分のことよりも。

子どもが幸せじゃなきゃお母さんも幸せじゃないんです。


だから、こういう言動になってしまうのも

当然のこと。

お母さん、悪くないです。


少しずつ表現の仕方を変えていけばいいんです。少しずつ。ゆっくり。